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3人のハンターがポッケ村に向かっていた。
3人共かなりの装備を整えている。ギルドでは彼らにようなハンターをG級ハンターと呼んでいる。
この3人のハンターはここらでは少し名の知れたハンターだ。普段はドントルマという大きな街を拠点にあちらこちらに狩りに出かけている。
今回はポッケ村村長から直々に依頼が来た。しかも名指しでだ。
依頼というのは普通はギルドを通してハンターに依頼される。難しい依頼になるとHR制限はあるが、HRを満たしていれば誰でも依頼を受ける事が出来る。
だが今回は例外だった。
ある程度名の知れたハンターになってくると直接名指しで依頼が来る事があるのだ。
今までも彼らはそういう依頼が何回かあった。
そして今回はポッケ村村長から直接依頼は来たのでポッケ村に来たのだ。

 「お~お~、ポッケ村までもう少しだな。懐かしいね~」
と重装備なハンターがついついそんな事を呟く。
彼の名はNEKU。ポッケ村出身のハンターである。年齢は30歳。
武器は大剣。
防具は頭はアカム、胴はレックスX、腕はリオソウルZ、腰はアカム、脚はリオソウルZである。
NEKUは防具を全て同じシリーズに揃えず、いろいろな種類の防具を組み合わせてスキルを調節している。
だが、この防具組み合わせは適当にやっただけでは上手くスキルは揃わない。
この防具ではこのスキルが発動する。などを徹底して調べて、それからやっと作れる自分だけのオリジナル防具なのだ。
これが出来るのは並大抵のハンターでは出来ない。これだけを見ても一流のハンターだという事が分かる。
 「NEKUの出身村だからな。最近はポッケ村に来てなかったし懐かしいだろうね。だけど俺の村から依頼は来ないのか!? 俺そんなに信頼されてないのかな・・・。」
彼の名はGO。出身村はジャンボ村である。年齢は26歳。
武器はハンマー。
防具はナルガX一式。見た目はかなり軽装備に見えるが見た目とは違い実際は脅威の防御力を誇る。
性格に少し問題があるがハンターとしての腕は一流である。
さらにG級ハンターに上がるまでの最低年齢記録ではないがそれに近いぐらい早くG級に上がった実力派ハンターである。
「・・・」
2人が会話をしている中で何も喋らず淡々と着いてきてるハンター。
彼の名はガンツ。出身はドントルマ。年齢は33歳。
武器は太刀。
防具はキリンX一式。こちらもかなりの軽装備だが寒くはないのだろうか。
ポッケ村に近づくにつれ、寒そうにするしぐさが目立つようになったので防具のチョイスを間違えたのかもしれない。
まあ狩り中はホットドリンクを飲めば大丈夫だから問題はないと思うが。
ちなみにこの3人の中で最年長である。
実力もかなりあり、アタッカーとして力を発揮してくれる。
基本はあまり喋らないが狩りになると無言で相手の考えている事を察して、自分の考えている事を無言で相手に伝えられるという超能力者のような事が出来る。
これらも全て経験なのだろう。
 「おお、ポッケ村が見えてきた。3年ぶりだわ」
 「そういや、今回は直々にポッケ村村長から依頼が来たんだろ? やっぱNEKUは信頼されてるんだなぁ・・・。俺なんて・・・俺なんて!」
 「俺だけの力じゃないさ。1人だったらこれから倒す予定のモンスター討伐なんて無理だぜ?まあいずれジャンボ村からも依頼は来るさ。お前は見た目に反してたまに凄い力を発揮するからな。」
 「「ちょ、なんだよたまにって! 俺いつも凄いぜ? 俺の拳が唸るぜえええぇぇぇぇぇぇ!!」
 「・・・そういう所がなぁ・・・。何というかなぁ・・・。そういう性格だから信頼されないんじゃないのか?」
 「全く・・・誰も俺の本当の力を知らないようだな・・・。俺が本気を出せば半径1kmは吹っ飛ぶぜ?」
 「・・・そうか。そりゃ凄いな。」
 「なんでそういう冷たい反応なんだ・・・。さらにこの眼帯をつけてる左目にはものすごい力が封印されてるのだ・・・。うっ!左目が疼く!!」
と言って左目を庇っている。
GOはいつも左目に眼帯をつけてて、たまにこういうしぐさをする。こういうのを巷で言う「痛い奴」と言うのだろう。
 「・・・・・・・・・・・」
おいぃ!そういう反応するなあああぁぁぁぁ!!」
 「はいはい、GO君は凄いデスネー。」
 「・・・うぅ、(´;ω;`)」
 「・・・おい、ポッケ村にもう着いてるぞ。」
と、嘆息しながらガンツが言う。
気づけばポッケ村に入っていた。
そして村のど真ん中でこんな事を叫んでいるのだ。
みんなこちらを見ている。それに気づいているのはガンツだけだったようだ。
そして今やっとNEKUとGOも回りの視線に気づく。
そしてア、アハハハ・・・と苦笑いをしたあとに2人揃ってガンツに謝る。
 「すいませんでした。」
 「・・・まあ分かればいいんだ。」
2人は最敬礼をしながら謝る。
こういう所では年上のせいかガンツには頭が上がらない。
まあ2人は回りが見えてない・・・というのもあるが・・・。
そのせいかガンツはこの3人で狩りを行う場合は作戦を考えたりとリーダー的役割をしていた。

 「村長、久しぶり~」
笑いながらNEKUが村長に歩み寄る。
やはり昔から住んでるだけ村長とも仲がいいようだ。
 「おぅ、NEKUか。久しぶりじゃな~。3年ぶりぐらいかぁ~?」
 「それぐらいだね。いや~しばらく帰って来なくてすまない。やっぱりG級になってから一気に忙しくなってさぁ・・・。ほんとクエストから帰ったら休む間もなく次のクエストだぜ? ほんと体が持たないぜ・・・。」
と苦笑しながら言う。そのせいか最近は特に顔が老けてるようにも見える。
 「ほっほっほ。大変そうじゃの。だけどここらでもお主らの評判はよく聞くぞぉ。頑張っとるようじゃの。」
 「まあな。そういや、その評判を聞いて村長も俺達に直接依頼したんだろ?」
 「まあそうじゃな・・・。最近お主らの評判を聞いたもんでな。確かオオナズチを倒したんだとか?」
 「そうそう。オオナズチっていう古龍を倒したんだぜ? いや~姿を消されるものでほんと困ったよ~。」
 「・・・ペイントボールを投げそびれた時は大変だったな。」
と横でボソッとガンツが言う。
ペイントボールの臭気があれば姿を消されても大抵の位置は分かる。
しかしそのペイントボールをつけていなければその大抵の位置も分からないのだ。
今回の狩りでは狩りに熱中するあまりにペイントボールを投げるのを忘れてしまい、相手が移動しかけてる時に急いでNEKUがペイントボールを投げるが上手く当たらず、それから1時間ほど狩場を探し回ったのだった。
 「し、仕方ないだろ・・・。姿を消すモンスターなんて慣れてないんだよ。」
 「みんな慣れてないさ。」
グサッとガンツが言い放つ。
 「う・・・うぅ・・・」
とガックリとうな垂れる。
 「NEKUのパワーは尊敬に値するが少しはテクニックも身につけてくれ」
グサッ! NEKUの胸に何かが突き刺さる。
そして小さな声で「はい」と言って小さくなっていった。
 「んじゃ俺は狩りに備えて準備をしておく。NEKUは詳しい依頼内容を村長に聞いといてくれ。 ・・・それとついでにGOも探しておく」
と言って店を回りだした。まるでNEKUを攻撃してる事に気づいていないようだ。
ちなみにGOを探すというのはいつもの事である。
ガンツとNEKUが村長と話してる間にGOはどこかに行ってしまったようだ。まあ大体何をしてるかは想像出来るが・・・。

そしていつの間にか元通りになっていたNEKUは村長に詳しい依頼内容を聞きにいった。
 「んで今回の依頼内容を教えてくれないか? 俺達も相手のモンスターによってアイテムや武器を代えないといけないからさ」
 「そうじゃなぁ・・・。ここじゃ誰かに聞かれそうだのぉ。わしの家に来なされ」
と言って家へ案内する。まあ名指しでハンターを指名するぐらいだしな・・・。それなりに強大なモンスターが相手なのだろう。
これから強いモンスターと戦える。それだけでNEKUは興奮していた。

村長の家に着いた。
村長の家は村長自体と同じように小さ・・・くはなかった。
普通の家と同じだった。ちょっと意外。
だけど家の中に入るととても低い椅子と机があった。俺はこれに座るのか・・・?と思って回りを見渡してみるとなんと普通の大きさの椅子もあった。
こういう来客に備えて用意しているのだろうか。まあ助かる限りである。
そして2人は座り、村長が依頼内容について語りだした。
 「依頼内容についてなんだがなぁ・・・。実は今近くの雪山でとあるモンスターが住み着いてしまって大暴れしておるんじゃ」
 なるほど。そのモンスターを狩ってくれという事だな。でも雪山に出るモンスターぐらいならその辺のハンターでも狩れると思うが・・・。大きなティガレックスでも出たのかな?
 「んでそのとあるモンスターなんだが・・・。お前らは狩った事があるか分からんが・・・ラージャンというモンスターだ」
リラックスしていたNEKUだったが急に目がハンターの目になった。
 「ラージャン・・・だと!?」
 「そうじゃ。しかも情報では激昂ラージャンだと聞いておる」
 「っ!!」
NEKUはさらに驚いたようだ。なんたって激昂ラージャンである。
激昂ラージャンとはG級モンスターの中でもトップクラスのハンターしか受注出来ない。
それほど恐ろしく、凶暴なモンスターだ。
さすがにNEKUもたじろぐ。
 「激昂ラージャン・・・」
そう呟くと急に立ち上がった。
 「すぐに準備する。そんなモンスターがここに目をつけてしまったら村は一溜まりもない。明日出発する」
そう言って村長の家をあとにする。
NEKUの目はハンターの目になっていた。この目に村長は信頼出来るのだ。
これで一安心出来た。
この件はNEKU達に任せておけば大丈夫だ。
NEKU達に存分に期待する村長であった。



前のあの訓練から1週間経った。
みっちーはほとんど外に出ていない。
ずっと家にこもっているのだ。
前のあの訓練から帰ってずっと・・・。
外出するとしても少しの買出しだけ。
世間で言うニート状態だった。
なぜこんな状態になってるかと言うと、やはり前のラージャンの影響があるのだろう。
いきなりあんな状況に強いられたのだ。その辺の下位、上位ハンターでもビビるほどである。
精神的に参っているのだろう。
教官もその辺は分かっているようであまり言って来なかった。
だけどもう1週間だ。さすがに心配になってくる。
その事もあってかみっちーの家に訪ねてきた。

 「おい、みっちー。いるんだろ?いるなら返事しろ。」
家のドアのを叩きながら言う。
勿論みっちーは家の中にいるし、教官もそれは分かっているだろう。
 「・・・」
だがみっちーは返事をしなかった。返事をしたくなかった。精神的に参っているのだ。
 「お前・・・このままでいいのか?」
 「・・・」
 このままじゃダメだろ!?」
 「・・・」
 「お前にもそれぐらい分かるはずだ。」
 「・・・」
分かっている。分かってるさ。それぐらい分かってる。
分かってるけど・・・やはり前の出来事が脳裏を駆け巡るのだ。
あの恐怖には勝てないのだ。
これから先ハンターをやってるとまたあんなモンスターと遭遇してしまうかもしれない。
前は運よく逃げられたけど今度ばかりは・・・これぐらいじゃ済まないかもしれない。
そう思うと・・・もうハンターをやりたくなくなる。
だけど一人前のハンターになりたいという気持ちもある。
昔から親の姿を見て育ってきた。
その親の影響があってかハンターという職種に異常な憧れを抱いている。
だけどこれほどの気持ちがあったとしてもあの恐怖感には打ち勝つ事が出来ないのだ。
 「とりあえずあと1週間だけ待ってやる。 あと1週間だけ待ってそれでも来ないようなら・・・わしはもうお前の世話はしないからな。いいな!1週間だぞ!」
そう言ってみっちーの家から離れていった。
みっちーにも足音が聞こえたから帰った事が分かった。
・・・とりあえず1週間以内に行かないとな・・・。そうみっちーは思った。
はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・。
走って帰った。
ホットドリンクは飲んでてもやはり寒い。
手の感覚は半分なくなっている。それほど寒い。寒いけど・・・。
ここから一刻も早く逃げなければいけない。

やっとBC付近に帰ってこれた。
洞窟を抜けて少しした所で足を止めた。
回りにはポポがいる。雪山内部ではあんな凶暴なモンスターがいるというのにそれに気づいていない。
ポポでも狩ってこんがり肉でも食べようか。
一瞬そんな事を考えたがやっぱりやめた。
ポポを狩る気力がすでにない。やる気が起きない。
あのモンスターと対峙した時にはそこまで恐怖を感じられなかった。
感覚が麻痺していたのかもしれない。それほど唐突だった。
今になってあの時の恐怖が蘇ってくるのだ。
1つ間違えれば死んでいたかもしれない。
そんな状況についさっきまであったのだ。
思い出しただけで頭が恐怖でいっぱいになる。

・・・帰らなくちゃ。
そう思い歩みだす。歩くような速さで。
もう少しでBCだ。BCまで帰って・・・落ち着こう。


ガチャガチャ・・・。ゴソゴソ・・・。
何か聞こえる。
まさかモンスター!?
そう思いガバッと起きる。
そこはBCの中だった。
そして外を見ると教官がいた。
よく考えるとここはBCだ。モンスターなんて来るはずはない。
少しアタフタしていると教官が気づいたようだ。
 「お、気がついたようだな。」
そう言ってキャンプ内に入ってくる。
どうやら私は気づかない内にキャンプのベッドで寝ていたようだ。
 「わしが遅れて帰って来るとお前が倒れてたからな。急にあんなモンスターと出会ってしまって疲れたのだろう。」
教官が言うには私は途中で倒れてしまったようだ。
 「しかも気を失ってるようだったから起こしても起きなくてな。とりあえずキャンプのベッドに寝かせておいた。」
そうだったのか・・・。
自分の体は思っていた以上に疲労していたようだ。
 「とりあえずここから早く帰るぞ。大型モンスターがいる時点で訓練どころじゃない。早くハンターに狩ってもらわないとな。」
すでに帰り支度は済ませているようだ。
みっちーの分もだ。

そしてそのまま帰った。
帰る間際は終始みっちーは話さなかった。
時々教官から話を降ったりしてたが曖昧な返事しか返さなかった。
背後に何かいる。
それは直視しなくても分かるような、オーラが漂っていた。
後ろから来る凄く大きなプレッシャー。そんなに近くでもないのにすぐ後ろにいるような感覚。
後ろを向くのが怖かった。
だけど後ろを向いて確認したいという気持ちもある。だけど・・・それよりも怖い気持ちの方が大きいのだ。
でもずっとこうしてもられない。後ろを向いて状況を判断し、危険を回避しなければいけない。
でも怖い・・・どうしようかと考えてる時に隣りの教官が今までにないぐらい大きな声で叫んだ。
 「洞窟の中に逃げろ!! 早く!!」
え?え? 状況が全く理解できない。そもそも後ろに何がいるんだ・・・。とのんきに考えていた。
そんな時だった。
 「おい!ブレスが来るぞ!!」
え?ブレス?ブレスって・・・リオレウスとかが吐く炎の事とかを言うんだよね?
って事は攻撃・・・? 私を狙ってるの? そんなもの急すぎるよ・・・。
自分が危ないという事は分かっているものの、後ろにいるのが誰なのか。興味本位でかわすよりも相手を見たいという気持ちの方が上回ってしまった。
そして後ろを向いて相手を見る。
そこには・・・。
まず初めに目に映るのは全身金色の毛。そして頭から真横に生えている2本の大きな角。
把握出来たのはそこまでだった。
横から大きな体が私を庇う。
教官が咄嗟の判断で私を庇ったようだ。
 「はぁ・・・はぁ・・・怪我はないか?」
 「は・・・はい。」
みっちーの安否を確かめるとすぐさま立つ。
私も少し遅れて立つ。
相手はブレスの反動で少しの時間だが動きが止まった。この一瞬の時間で急いで立つ事が出来た。
そして改めてまじまじと相手を見る。
大きな太い腕が4本ある。これで大きな巨体を支えているのであろう。
そして顔からは殺意しか伝わってこない。私達は何もしてないのに・・・何故だろうか。
あとよく見たら猿に似ている気がする。
ついでに目を見ていたら・・・赤色をしていた。充血?
把握出来たのはこれぐらい。
 「おい!何やってんだ!洞窟に逃げろって言ってるだろ!? ここはわしが何とかする!」
教官の死亡フラグを匂わせるような発言。
だけどそんな事はお構いなしに、素直に言われた通りにする。
前を見ると奥に洞窟がある。あそこまで走れば逃げ切る事が出来る。洞窟の入り口は狭いからあの金色のモンスターは通る事が出来ないはず。
距離は約50m。普通なら近い距離かもしれないがとてつもなく遠い距離に思える。
だけど走らなければならない。恐らく自分では到底かなわない相手だろう。だからこそ逃げなければいけない。
そう思いみっちーは走り出した。
だけどやはり怖いし、こっちに攻撃してくるかもしれないから時折後ろを確認しながら。



 「おい!何やってんだ!洞窟に逃げろって言ってるだろ!? ここはわしが何とかする!」
そう言ってわしはみっちーを逃げさせる。
奴の名はラージャン。別名金獅子だ。
極めて凶暴な性格で近くに敵がいると殴り潰す。
敵が遠くにいるとブレスやジャンプで攻撃してくる。
どこの距離でも相手を警戒していないとすぐ攻撃に当たってしまう。
このラージャンというモンスターは手馴れたハンターでも相当苦戦するような相手だ。
そしておまけに・・・奴はずっと体毛が金色状態だ。こいつはまさか激昂ラージャンなのでは・・・?
噂では聞いた事あるが本当に存在していたとはな・・・。
そしてこんなモンスターはとてもじゃないがみっちーでは相手にならない。わしでも・・・少し厳しい。
若き日のわしなら相手は出来たかもしれんが、さすがに今は無理だ。体が頭に着いていかない。
しかし本気でやりあうわけではない。わしに相手の気を向けさせるだけでいい。
とりあえず何かしかけないと・・・。
すると急にラージャンが動き出した。
しかし運悪くまたみっちー狙いだ。なんだよ!女好きだってか!?
みっちーは逃げる事に夢中で後ろに気づいていない。
 「みっちー!! 逃げろ!!」
思わずそう叫んだ。
するとみっちーは急に横に体を投げ出すようにダイブした。
後ろを確認せずに回避してくれて良かった。
当たる寸前だったからもし後ろを確認してたら恐らく当たっていただろう。
その辺は親のハンターとしての直感を受け継いでいるのかもしれない。
そして上手くラージャンの攻撃をかわしたみっちーは洞窟手前まで辿り着いていた。
よし、あそこまで逃げたら次にもしまた狙われても逃げ切れるだろう。
地図も持ってるからBCまで戻る事ぐらい出来るはずだ。
これでみっちーの事を心配せずにラージャンに集中出来る。

とりあえずラージャンを討伐する事はない。
討伐しなくても逃げ切ればいいんだ。
だが1人の状態で逃げ切るのは至難の技だ。
上手くアイテムを使って切り抜けないと・・・。

先にラージャンが仕掛けてきた。
目の前を連続で殴る。
実はというと教官は討伐したわけではないがラージャンとの戦闘経験があった。
だからいくつかの技は知っていて、すでに見切っている。
結構昔の話だは体は覚えていたようだ。
ラージャンの攻撃は横に走る事でかわす事が出来る。
だがラージャンの攻撃は終わらない。
そこを突いて少しでも攻撃をしかける。
連続殴りをしている間に後ろに回り、攻撃をする。
しかし思いっきり攻撃するのではなく牽制程度だ。
1回ジャンプ切りをするとすぐ横に回避して距離を取る。
そして相手がこちらを向く頃にはすでに十分な距離を取っている状態だ。
歳のせいかやはり全盛期の時ほど上手くは動けない。
だから連続攻撃は仕掛けず、牽制をする。
そして次の攻撃に備える。

だがラージャンは思わぬ動きをした。
急に大きくジャンプをする。
こ、この動きは・・・!?
前にラージャンと戦った事あるがこんな動きはなかった。
前の戦闘時にたまたま相手が使わなかったのか。それともこの激昂ラージャンだけが使う技なのだろうか。
どうしようかと迷う内に相手が攻撃してくる。
ズゴーン!
丁度真横にラージャンが回転しながら突っ込んできた。
教官は全く動けずにいた。
というか下手に動いていたら当たっていたかもしれない。そしてあんなのを当たってしまえば一溜まりもない。
そしてあの技は見た所威力は凄いが命中率が低いようだ。狙った所に当てにくいのだろう。
それが幸いして上手く当たらなかった。だけど運が良かっただけだ。次はこうもいかない。
そろそろこちらも仕掛けてさっさと逃げないとな・・・。
次にラージャンはブレスをしてきた。
これは何回も見た技だ。簡単にかわせる。
さらにラージャンに近かったし、少し余裕があるので1回だけ斬る。そして距離を取る。
教官はそっとポーチに手を入れる。何かを探っている。
今度は連続殴り。教官はこのタイミングを狙っていた。
 「今だ!!」
ポーチの中から丸い円球の物体をラージャンの目の前に投げる。
その玉は丁度ラージャンの目の前で太陽を思わせるような光を炸裂する。
これは人がモンスターと戦う為に作られた閃光玉というアイテムだ。
紐を引いて、一定時間経つと爆発する仕組みだ。
だがこのアイテムにも少し欠点がある。
光を炸裂させる為投げた本人は目を瞑らないといけない。
その時にもし閃光玉が上手く当たらず、モンスターがこちらに突っ込んでくると対処出来ないのだ。
だから閃光玉は確実に当てなければいけない。
さすがにハンターを引退したとはいえ、熟練された技だ。
閃光玉を上手く当てた。
悲鳴と共にラージャンが仰け反る。
よし、これでしばらくは大丈夫だ。
すぐさま洞窟に走っていく。だけど逃げるわけではない。
洞窟入り口付近に少し細工をしておく。
そんな事をしている内にラージャンの目が治ったようだ。
ラージャンは怒ったらしく、凄い勢いでこちらに走ってくる。
 「う、うわああああああぁぁぁぁぁぁぁぁ!!・・・とでも言うと思ったかい?」
教官の2mほど前で急にラージャンが動きを止めた。
激しくもがいてるようだ。
そしてラージャンの足元には・・・丸い機械があった。
シビレ罠だ。
モンスターが踏むと体が痺れる毒を体内に送り、しばらく動けなくするのだ。
 「本当が大タル爆弾Gが良かったんだが大きすぎて持ってこれなかったよ。これで我慢するとしよう。」
ラージャンの目の前には大タル爆弾が2個仕掛けられていた。
これも閃光玉でラージャンの目が見えなくなってる内に仕掛けた物だ。
 「お前とはもう会う事はないな。会うのならもう10年ぐらい若い頃が良かったな。」
そして数秒後に起爆するようにセットした小タル爆弾をそっと仕掛ける。
 「じゃあな。ラージャン。将来みっちーに狩られるかもな。ハハハハハハハ。」
と言って洞窟に入っていく。
数秒後に大きな爆発音が洞窟をこだまして聞こえた。
今現在、雪山内部の洞窟を進んでいる。
うー、寒い・・・ホットドリンクは飲んでるもののそれでも少し寒い。
そして回りを見渡すと氷ばかりだ。やはり雪山の内部なだけはある。
少し進むと大きな穴が見えた。
 「そこに大きな穴がある。これに落ちたらひとたまりもないな。気をつけろよ。」
と言ってそそくさと進む。
だがみっちーはそうは言っても興味があり、そっと少し覗く。
覗いて下を見ると底が見えない。どこまでも続く闇だ。
みっちーはブルっと震える。
実はというとみっちーはこう見えても高所恐怖症。だけど興味があるから高い所だと分かっててもついつい覗いてしまうのだ。そんなちょっと変わった性格であった。


さらに少し進むと行き止まりにたどりついた。
 「ぬ、ギアノスがいないな・・・。いつもはここらにいるんだけどな・・・。」
とキョロキョロ見渡す。
確かにギアノス所かその他のブランゴ、ガウシカ、さらにはランゴスタすらいない。
さすがに知識の乏しいみっちーも少し疑問に思った。
 「しょうがない。もうちょっと登るぞ。」
と言って雪山を登る。

もう少しで洞窟を抜けて、頂上付近に辿り着いてしまう。
しかしやはりここまでの道のりにもモンスターは全くいない。
何だか少し空気が違う気もしてきた。
 「ぬぅ・・・。さすがにここで帰るわけにもいかないしな・・・。しょうがない。今なら吹雪はないはずだ。頂上付近に行くぞ。少し寒くなるが我慢してくれよ。」
ここでも少し寒いのにさらに寒い所に行くのか・・・。
ホットドリンクは飲んでるもののやはり寒い。
手がちょっと動きにくくなってきた所だ。
だけど教官の言う事に背く事は出来ないのでそのまま無言で着いていく。
そして雪山付近に着いた。
そこは今まで洞窟の中で薄暗かったが急に明るくなった。
空には雲が全くなく晴天だ。
さらにはモンスターの姿が全く見えず、この一帯を自分が全て占領してるような気がしてきた。
 「ん~おかしい・・・こんな事は今までなかったぞ・・・。まあギアノス狩りはしょうがないがまた今度にしよう。それじゃあせっかくここまで来たんだ。この辺りにしか生えてない薬草について教えてやる。」
と言ってその薬草が生えてある辺りに歩み寄る。
ギアノス狩りと聞いて怖い気持ちもあるのだが、本当は楽しみな気持ちもあった。
だから本当は狩ってみたかったのだが・・・その肝心にギアノスがいないのだからしょうがない。
ここは大人しく薬草について勉強しようと思い、その薬草が生えている所に行く。
そして教官の教えに耳を傾ける。
 「これは雪山草と言ってな、この狩場、雪山にしか生えてない貴重な薬草なんだ。その事から他の地方では価値がかなり高い。だからポッケ村はこの雪山草を収入源の一部にしている。それに一部の人はわざわざハンターに採ってくるように頼むような人もいるんだぞ?」
雪山草の存在は知っていたがそんなに高価な物だとは思わなかった。
 「さらには怪我や病気を治す万能薬でもある。大抵の病気ならこれで治るらしいぞ。」
そういえば私が怪我をした時はパパが雪山草を使って治してくれた事もあったっけ・・・。
こういう効果もあり他の地域では高値で取引されてるんだろうな・・・と少し考えた。
 「まあ雪山草についてはこんな感じだな。ついでにちょっと採っていくか。ポッケ村の人達喜ぶぞ~。」
そして教官は雪山草を沢山ポーチに突っ込んでいた。
私も持って帰ろうと思いポーチにいくつか入れた。
 「まあ今日はしょうがない・・・。また今度来てギアノス狩りやるか。」
と言い、ベースキャンプに帰ろうとする。
まあしょうがないよね・・・。別に急ぐ事はないさ。ゆっくり訓練しよう・・・。と思いみっちーも帰ろうとする。
その時。
「ぐがあああああぁぁぁぁぁ!!」
・・・え?何か聞こえた・・・。何かが遠くから・・・。
それに教官も気づいたようだ。
 「ん?この鳴き声は・・・。聞いた事ないな・・・。いや、聞いた事あるようなないような・・・。」
と少しうなっている。
 「まあ大型モンスターだったら面倒だ。早く帰ろう。」
と言って今度こそ帰ろうとすると・・・。

ドスン!

背後に何かが降りてきた。
・・・え?何だ?ギアノス?いや、ギアノスにしては大きすぎる。だったら何なんだ・・・。
と思い後ろを振り返る。
そこには・・・。
とにかく大きい、得体の知らない物体がいた。
プロフィール

みっちー

Author:みっちー
☆マリオカートWii☆
2年1ヶ月 ほぼ休止(たまに野良で遊ぶくらい)

☆MHF☆
10ヶ月 引退

☆TERA☆
細々と活動中 FF14に移住予定

猟団成績
第41回狩人祭 紅組入魂数25位 第42回狩人祭 紅組入魂数66位
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